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2学期始業日 ~冨田マツ奨学金・学業特待生~

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2学期始業日 ~冨田マツ奨学金・学業特待生~

2020.08.25

高校

本日、8月25日㈫は2学期の始業日でした。

 放送による始業式の後、理事長室において、冨田マツ奨学金の贈呈式がありました。

 「冨田マツ奨学金」は卒業生の冨田マツさんの寄付によって設立された制度です。大学進学を希望し、他の模範となる高校3年生5名に給付され、返還の必要はありません。

 冨田マツさんは昭和25年度に本校を卒業され、福島県立医科大学に勤務、その後国立予防衛生研究所の厚生技官やガーナにある野口英世記念医学研究所で医療技術指導にあたるなど、社会で広く活躍されました。まだ、男社会の色濃い時代にあって、女性の社会進出の先駆けともなられた方です。今年の冨田マツ奨学生の5名は、はからずも全員が女子でした。

 100周年記念誌の回想録で、冨田さんは「私たちの成長過程では女に学問はいらないと否定されたこともありました~中略~今はある程度自分が努力すれば男女の別なく国の援助もあるし、お互い切磋琢磨し勉強に励むことができる、男女共学は本当に羨ましいと思います」と述べられています。

 また、校長室では高校1学年の学業特待生証書の授与がありました。

 本校では、1年間の学習の成果を総合して学業特待生を認定しますが、1年生は1学期の成績によって認定するため、この時期の証書授与となります。

 規定により、各コースのトップ、及びそれに準ずる生徒が学業特待生となり、授業料を免除されます。学習の成績に加え、出席状況や学校生活の状況も資料となりますので、これらの生徒は学校の模範としての活動が期待されます。

 不透明な状況が続きますが、まずは、目の前にあるものをきちんとこなし、先へとつなげていってほしいと思います。冨田マツさんを始めとする多くの卒業生が、そしてもちろん先生方や家族が応援していることを力に代え、実りのある学校生活としていきましょう!