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中学生 弁論・ディベート大会が開催されました

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中学生 弁論・ディベート大会が開催されました

2024.01.08

中高

 12月22日(金)、本校にて弁論・ディベート大会を開催しました。
 弁論・ディベート大会とは、「環境や社会に目を向け、人の意見に耳を傾ける態度を養い、そして自分の考えを相手に伝えること」を目的に開催される行事です。今も昔もコミュニケーションの能力としてあげられる傾聴力や表現力を伸ばしながら、現代社会の諸問題への関心も高めていきたいと考えております。
 生徒のみなさんの活動についてお伝えします。

 中学1・2年生はまず、国語の授業で一人ひとりが環境や社会に目を向けたときに思うことを自分の言葉で書き起こし、クラス内で発表会をしました。この発表会は弁論大会本戦への予選を兼ねており、6名の代表者が選出されました。そして、弁論大会では、次の6名が以下のように(下部に写真あり)堂々と発表をしました。

「「普通」って何?」 佐藤 ゆあ(1年) 優秀賞
私は「普通」が嫌いです。普通というあいまいな言葉で自分たちを縛らず、自分と違った意見や特徴を理解し、受け入れていかなければ私たちに進化はありません。

「理解して 「少子化」という現状を」 富野 心葉(1年)
私が住む町では少子化が進んでおり、お祭りなどの町の伝統が消えていってしまう恐れがあります。子育てがしやすく、伝統や町の歴史を守っていけるよう制度なども充実させていかなければいけないと思います。そしてこれはあらゆる人が考えるべきテーマだと思うのです。

「改善したい!コンビニエンスストアの営業時間」 本田 かれん(1年)
コンビニエンスストアはいつでも営業していて便利だと思う一方で、現在の24時間営業を実現するためにはスタッフの人件費や電気料金などが発生してしまっています。私は、コンビニは日中においては閉店し夜間だけ営業するといった工夫をしてみてはどうかと思います。

「「差別のない世界」について考えよう」 赤間 創(2年)
“差別”はよくないものだ。確かにその通りではあるが、よく考えず差別という言葉を使ってはいないだろうか。私は立場や特徴があるが故の“区別・優先”というものを“差別”だとは思わない。今、世界は必要な区別もなくそうとはしていないだろうか。私はそれぞれを理解し尊敬し合える世界であってほしいと思う。

「「違い」を認め合えたら」 草野 悠乃(2年) 優秀賞
ほかの人と同じである必要は、ない。同じであることを望まれるのは、おかしい。自分のいいところも悪いところもちゃんと受け入れ、それぞれ人の個性を認め合っていけるような世界を作っていきたい。これは現在の社会全体が考え実践するべきことだと思う。

「「平等」な教育を目指して」 幕田 悠介(2年) 最優秀賞
『万引き家族』をご存じですか?日本では約7分の1に及ぶ過程が貧困に悩む過程だと言われています。そのため、勉強がしたくてもできない僕たちと同世代の人たちがいます。また、不登校になっている生徒児童もしたくても勉強ができない状況にあると思います。私はこれを重大な問題・課題であると考えます。平等な教育を目指すために、この課題と向き合っていきましょう。

このように、生徒それぞれの主張を聞かせてもらいました。みな素晴らしい発表だったため、審査員の先生方も受賞者を決めることが難しかったと仰っていました。受賞した生徒のみなさん、おめでとうございます。

 次に中学3年生はディベートマッチを行いました。ディベートは一つの論題に対し肯定側と否定側に分かれて論戦を行うものです。自分自身の意見とは関係なく、論理の組み立てや話術による「説得の技術」を競う競技です。観戦者の投票によって勝敗が決まります。
 今年の論題は「救急車の利用を有料化すべきである」というものです。中学生には難しい論題では、とも思いましたが、「肯定側立論」と「否定側立論」をそれぞれ聞いてみると、それぞれ実際の条例やデータを用いて説得力のある意見を交わします。そして、熱戦が繰り広げられた結果、今回は「肯定側」の勝利となりました。素晴らしい戦いを見せてもらいました。

 弁論やディベートの様子は本校youtubeチャンネルにアップしておりますので、よろしければ下記リンクよりご覧ください!
福島成蹊学園youtubeチャンネル