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16期生 新入生オリエンテーション合宿

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16期生 新入生オリエンテーション合宿

2024.04.18

中高

 4月13日㈯~15日㈪に猪苗代町の国立磐梯青少年交流の家で、福島成蹊中学校の新入生(16期生)のオリエンテーション合宿を行いました。

 オリエンテーション合宿は「集団作り」「学習習慣・生活習慣定着への動機づけ」を目的に、公共の場での集団行動のいろはや礼儀などを教わりながら、新たに出会った仲間たち、先生方と寝食を共にし互いの理解を深めつつ、6か年の土台となる学習に向かう姿勢を体験的に学びます。

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【1日目】
 まずは自己紹介!入学してまだ3日目。顔と名前の一致すらしていない状況です(笑) 趣味や特技などについても発表しました。


 昼食の後は「野口英世記念館」へバスで移動し、見学研修を行いました。同じ福島県民であり、今、自分がいる猪苗代の地で生まれ育った偉人の生涯に触れて思いを深め、これからの自分についての意識を高めることができました。また、館内をクラスメイトと回りながら親睦を深めることもできたようです。

【2日目】
 晴天に恵まれ、気持ちの良い朝を迎えました!

 しかし生徒たちは、1日目の学習に向かう姿勢や生活上の足りない部分について、その都度指導を受け、やや気が重そうな表情でした・・・。朝の集会で担任の先生から、昨日の反省を生かして2日目をがんばろう!というお話をいただき、スイッチが入ったようです!

 午前中は数学、理科、国語の授業を受けました。

 午後は合宿のメインイベント「貼り絵制作」です。根気のいる作業ですが、忍耐強く、また、仲間と力を合わせることで大きな成果が生まれることを体験的に学びます。生徒たちは完成図を知らないまま割り当てられた作業にコツコツと取り組みました。

 夜の集会では、いよいよ貼り絵の完成品を大発表!今年のテーマは「夢・希望・未来」で、“未来都市”をモチーフとした作品に仕上がりました。
 災害・疫病・紛争といった、人類が直面しうる最大の困難に同時に見舞われている時代。子どもたちは、外で自由に遊ぶこともできず、表情を覆い隠し、世界の不条理に向き合わなければならない・・・。こうした混沌とした時代に、次世代を担う子どもたちの生きる道しるべとして、理想を具現化するためのテーマが設定されました。
 生徒たちには、これから大いに夢を語り合い、希望を抱き、未来に向かって邁進していってほしいという願いが込められています。16期生の原点が、ここに誕生しました!
 

【3日目】
 最終日は半日ですが、忙しいスケジュールです。しかし、この2日間で成長した生徒たちは、先々の日程を見越した行動がとれるようになり、さらには隙間の時間を活用して学習する生徒も出てきました。生徒たちの表情には、「余裕」というよりは「自信」が見て取れました。

 午前中は恒例の、本田哲朗校長先生による「自然散策」です!
森林の成り立ちや所々に可憐に咲く花について、雄大な猪苗代湖についてなどの様々な話を聞きながら、五感で多くを学びました。自然の中での活動は、これからの行事でもたくさん体験します。自然の美しさや偉大さを感じ取れる人間にも成長してほしいと思います。

 3日間のプログラムを終え、疲労感というよりは達成感のある表情がありました。閉校式にて、担任の先生からは、「学校行事は日常をバージョンアップさせる目的もある!ゆっくり体を休めてから、新たな気持ちで元気に学校生活を送っていこう!」というお話がありました。

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 入学式後まもなく、そのままオリエンテーション合宿に突入という、ハードなスケジュールでしたが、全員が最後まで頑張り通せたことこそが何よりの成果だと思います。本当によく頑張りました。

 しかし、これは6年間の最初の最初に過ぎません。これからたくさんの壁にぶつかることでしょう。逃げ出したくなったり、あきらめそうになったりすることもあるかもしれません。そんな時には、この合宿を、初心を思い出してほしいと思います。自分自身の力で、そして仲間たちや先生たちと高め合い、支え合いながら、その壁を確実に乗り越えていってほしいと思います。

 16期生は、最高のスタートを切りました。

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【生徒の感想文より】

○「才能や知識などは自分が思っているより他人と差がない。」
「夢は見るためにあるのではなく、追い続けて実現するものだ。」という校長先生の話を絶対に忘れないようにしたいです。

○自然散策では、校長先生が案内をしてくださいました。自分から自然に触れることがこれまであまり無かったので楽しかったです。また、リスが食べた松ぼっくりを初めて見ました。他の松ぼっくりとは形がとても違っていて驚きました。

○合宿へ行く前は、「合宿だなんて厳しいだけなんだろうな。正直嫌だな。行きたくない。」と思っていた。なぜなら、小学生までは自分に甘い生活をしてきたからだ。そんなだらけた生活をしていた私には合宿は不安でしかなかった。
 しかし、先生から「失敗しても、間違えても、全力なら良い。」と話があり、少しホッとした。たくさんの失敗から成功や解決策を学べばいいと思えた。

○野口英世さんが実際に使用していた床柱の決意を見て、僕も頑張りたいと思いました。

○私たちの貼り絵のテーマは、「夢、希望、未来」です。どんなものが出来上がるのか、製作中は全く分かりませんでした。出来上がった作品は、日本の未来の姿で、とてもきれいで感動しました。皆で協力したからこそ作り上げることができたのだと思いました。

○英語と数学のテストをしました。特に英語のスペリングテストを受ける時は、とても緊張しましたが、百点をとれてよかったです。数学のテストではミスが多かったです。